先にまとめ
前提
Xcode、Apple Platform、Swift 、そしてそれらのアップデートには相互に関係がある。
ここでのカテゴライズはオーバーラップがあるものとして捉えてもらいたい。
対象読者
Xcode
基本的に、Apple Platfromアプリケーションを開発する上で、Xcodeのバージョンには大きな影響を受ける。
Xcodeに同梱されるSwift、各種SDKを使って、コンパイルするからだ。
Xcode Release Notes
全体を通して、まずは Xcode Release Notes に目を通すとよいだろう。
ここにはSwift、SDK、Xcode自体のアップデートについて記載される。
Xcode Betaについても更新があり、解決した問題、既知の問題、それに対するworkaroundも掲載されている。
Xcode Release Notesは初手としてはいい反面、各Frameworkのアップデートは省略されている。
Apple Platform
開発におけるXcodeの影響は支配的だが、とりわけApple Platformのアップデートとの関係は深い。
Technologies Documentation API diff
API diff では、Xcodeのバージョン間で差分を確認できる。
普段の開発でもドキュメントを確認する場合に参照するので、扱いには慣れているだろう。
ただし、新しいFrameworkやメソッド (それ以外に古くから存在するものであろうと) No overview available
も多いので注意されたい。
Tech Talks
特にWWDCの期間になるが、Tech Talks の動画も貴重な資料だ。
WWDC以外でも動画がアップロードされることもある。
しかし、日頃のアップデートを追うという意味では、ここに辿り着くことは少ない。
サポートするPlatformバージョンが追いついた時に、改めて見直すことはよくある。
Swift
次にSwift言語としてのアップデートを見る。
Swiftや多くのツール群は、Open Source Projectとして開発されていて、Apple Platformとは別サイクルでアップデートされている。
しかし、現実はXcodeのアップデート (= Apple Platformのリリース) に合わせて、Swiftのリリースも行われている。
apple/swift
Swift本体。
CHANGELOGに、バージョン毎のアップデートがまとまっていてわかりやすい。
apple/swift-package-manager
Swift Package Manager。
Swiftのリリースに合わせて、リリースされる。
CHANGELOGに、バージョン毎のアップデートがまとまっていてわかりやすい。
swift.org Blog
Swiftのリリースに合わせてブログが公開され、リリースに含まれるプロポーザルについて紹介される。
e.g. https://www.swift.org/blog/swift-5-5-released/
それ以外にも、PackageのOpen Source化などが周知されることがある。
読みやすい内容になっているので、おすすめ。
swift-evolution
リリースに合わせたアップデートよりも、進化のキャッチアップ面が大きいが、以下も参照されたい。
apple/swift-evolution
Swift/Swift Package Manager/それ以外にもSwift に関わる進化について、リリース前からキャッチアップしていくためにはここから。
それだけでなく、swiftやswift-package-managerのCHANGELOGの理解を深めたい時に、立ち戻ってproposalを眺めることもよくある。
Acceptされるまでは大胆に変更されることも多々あるので、その点には注意されたい。
Swift Forums
apple/swift-evolutionに投稿されたproposalやそれの元となる議論が行われている。
ちなみにSwiftのリリースプロセスについても公開される。 (≒Apple Platformのリリース時期も予測できる)
e.g. Swift 5.6 Release Process - Announcements - Swift Forums