プログラムでCore Dataをセットアップする without xcdatamodel

Core Dataを使おうと思って調べると、解説のほとんどが .xcdatamodeld ファイルでセットアップを始める。
.xcdatamodeld はグラフィカルに構造を表示し、便利な反面、裏側の仕組みを理解しづらい、GitHubでレビューしづらいなどのコストは無視できない。

さらに近年問題になり得るのは、Swift PlaygroundsでiOS/iPadOS/macOS向けアプリを作成する環境整備が進んでいることだ。
Macだけでなく、iPadでも手軽にアプリ開発を進めることができるようになるが、Swift Playgroundsでは .xcdatamodel を取り扱うことができない。*1

ということで、ここでは .xcdatamodeld ファイルで始めたプロジェクトを、プログラマブルに置き換える。

ちなみに、.xcdatamodel を複数束ねたものが、.xcdatamodeld

cocoa.hatenablog.com

.xcdatamodeld で定義した状態の確認

まずは置き換え元になる .xcdatamodeld 入りプロジェクトを作る。

プロジェクト作成 with xcdatamodeld

Create a new Xcode project からスタート

"Use Core Data" をチェックして、プロジェクトを作成

.xcdatamodeld がProjectツリーにある

xcdatamodeld の状態

生成されるコード

初期状態だと、Itemは "Class Definition" として、コード生成されている。
ContentView の中で参照されている item.timestamp をクリックすると、生成されたコードを見ることができる。

import Foundation
import CoreData


extension Item {

    @nonobjc public class func fetchRequest() -> NSFetchRequest<Item> {
        return NSFetchRequest<Item>(entityName: "Item")
    }

    @NSManaged public var timestamp: Date?

}

extension Item : Identifiable {

}

確認用のデータを入れる

この後の変更で振る舞いが変わっていないかを確認するために、アプリを実行して、データを入れておくとよいだろう。

プロジェクト作成の状態で、タイムスタンプを記録するアプリが動く

Itemをプログラムとして再定義

型定義

コード生成を参考に、自分で定義する。

public class Item: NSManagedObject {
    @NSManaged public var timestamp: Date?
}

extension Item : Identifiable {}

Entity情報

Item型のEntityとしての情報を定義する。

extension Item {
    static var entityDescription: NSEntityDescription {
        let entity = NSEntityDescription()
        entity.name = String(describing: Self.self)
        entity.managedObjectClassName = NSStringFromClass(Self.self)

        entity.properties = [
            {
                $0.name = "timestamp"
                $0.attributeType = .dateAttributeType
                $0.isOptional = true
                return $0
            }(NSAttributeDescription()),
        ]
        return entity
    }
}

NSPersistentContainer初期化時にNSManagedObjectModelを指定

NSManagedObjectModelのEntityにItemNSEntityDescriptionを渡すことで、.xcdatamodeld ファイルがある時と同じ状態のContainerとして初期化する。

let managedObjectModel = NSManagedObjectModel()
managedObjectModel.entities = [
    Item.entityDescription,
]
container = NSPersistentContainer(name: "CoreDataExample",
                                  managedObjectModel: managedObjectModel)

余談だが、nameのみのイニシャライザはnameに渡した文字列で .xcdatamodeldファイルを探しているだけなので、ファイル名を変えるか、nemeの指定文字列を変えると初期化に失敗する。

[error] error: Failed to load model named CoreDataExamples

.xcdatamodeld ファイルを削除

ファイルがあると (正確にはItem定義があると) 生成されるコードと、定義したItemが衝突するので、ファイルを削除しておく。

置き換えの確認

アプリの実行して、変更前のデータを表示できていることを確認。

xcdatamodeld 定義で入れていたデータを表示できる

データ操作もできている。

データの追加、削除も、もちろんできる

To Be Continued

IndexやRelationship、Migrationといった複雑な設定はまた今度

*1:2022/07/14現在

iOSDC JAPAN 2022にプロポーザル提出した -> 採択された #iosdc

fortee.jp

過去にも採択してもらってトーク枠をもらったけど、隔年の周期っぽい。

提出したプロポーザル

よろしくお願いします。

追記

fortee.jp が無事採択された。

SSOを切っても、GitHubの草を1年生やせた

Contributions in the last year

前の1年は仕事でのリポジトリも含めて1年間GitHubの草を生やしていたが、この1年はSSOを切った状態でも草を生やすことを目標にやってきた。
毎日意味のあるコードを書き続けられた訳ではないけど、毎日PCやスマホGitHubアプリでコードを開いたり、利用しているライブラリのリリースノートを読んだりは、有意義だったと思う。
また1年やっていきたい。

SSOをONにした状態

Contributions in the last year with work

昨年の様子

【2022年】Xcode/Apple Platform/Swiftアップデートの歩き方

先にまとめ

前提

XcodeApple Platform、Swift 、そしてそれらのアップデートには相互に関係がある。
ここでのカテゴライズはオーバーラップがあるものとして捉えてもらいたい。

対象読者

  • Swift、Apple Platformアプリケーション開発の中上級者
  • WWDCで盛り上がるが、それ以外の期間のキャッチアップまで手が回っていない人

Xcode

基本的に、Apple Platfromアプリケーションを開発する上で、Xcodeのバージョンには大きな影響を受ける。
Xcodeに同梱されるSwift、各種SDKを使って、コンパイルするからだ。

Xcode Release Notes

developer.apple.com

全体を通して、まずは Xcode Release Notes に目を通すとよいだろう。
ここにはSwift、SDKXcode自体のアップデートについて記載される。
Xcode Betaについても更新があり、解決した問題、既知の問題、それに対するworkaroundも掲載されている。

Xcode Release Notesは初手としてはいい反面、各Frameworkのアップデートは省略されている。

Apple Platform

開発におけるXcodeの影響は支配的だが、とりわけApple Platformのアップデートとの関係は深い。

‪Technologies‬ Documentation API diff

developer.apple.com

API diff では、Xcodeのバージョン間で差分を確認できる。
普段の開発でもドキュメントを確認する場合に参照するので、扱いには慣れているだろう。
ただし、新しいFrameworkやメソッド (それ以外に古くから存在するものであろうと) No overview available も多いので注意されたい。

Tech Talks

developer.apple.com

特にWWDCの期間になるが、Tech Talks の動画も貴重な資料だ。
WWDC以外でも動画がアップロードされることもある。
しかし、日頃のアップデートを追うという意味では、ここに辿り着くことは少ない。
サポートするPlatformバージョンが追いついた時に、改めて見直すことはよくある。

Swift

次にSwift言語としてのアップデートを見る。
Swiftや多くのツール群は、Open Source Projectとして開発されていて、Apple Platformとは別サイクルでアップデートされている。
しかし、現実はXcodeのアップデート (= Apple Platformのリリース) に合わせて、Swiftのリリースも行われている。

apple/swift

github.com

Swift本体。
CHANGELOGに、バージョン毎のアップデートがまとまっていてわかりやすい。

apple/swift-package-manager

github.com

Swift Package Manager。
Swiftのリリースに合わせて、リリースされる。
CHANGELOGに、バージョン毎のアップデートがまとまっていてわかりやすい。

swift.org Blog

www.swift.org

Swiftのリリースに合わせてブログが公開され、リリースに含まれるプロポーザルについて紹介される。
e.g. https://www.swift.org/blog/swift-5-5-released/

それ以外にも、PackageのOpen Source化などが周知されることがある。
読みやすい内容になっているので、おすすめ。

swift-evolution

リリースに合わせたアップデートよりも、進化のキャッチアップ面が大きいが、以下も参照されたい。

apple/swift-evolution

github.com

Swift/Swift Package Manager/それ以外にもSwift に関わる進化について、リリース前からキャッチアップしていくためにはここから。
それだけでなく、swiftやswift-package-managerのCHANGELOGの理解を深めたい時に、立ち戻ってproposalを眺めることもよくある。
Acceptされるまでは大胆に変更されることも多々あるので、その点には注意されたい。

Swift Forums

forums.swift.org

apple/swift-evolutionに投稿されたproposalやそれの元となる議論が行われている。

ちなみにSwiftのリリースプロセスについても公開される。 (≒Apple Platformのリリース時期も予測できる)
e.g. Swift 5.6 Release Process - Announcements - Swift Forums

誕生日を迎えた 29回目

id:yutailang0119 の通り、2022年1月19日に誕生日を迎えました。
二十代最後だけど、カウントダウンが始まった。

仕事の昼会で「誕生日の歌をオンラインで歌ってもらう実績」を解除しました。

仕事

2018年2月に株式会社はてなに入社して、早いもので4年目が終わろうとしています。
世間も同じだと思うけれど、コロナ禍で生活は変わっています。
今のところまだまだやりたいことがあるので、やっていくつもりです。

最近の暮らしぶりはデベロッパーブログに書いたので、ご覧ください。

developer.hatenastaff.com

相変わらずプログラミングに関しては仕事と私生活の曖昧な部分もあって、私生活で作ったライブラリを仕事で使ったり、アプリを作ったりしています。

生活

アラサーになると、話題は健康とか体のことになりがち。

鉄棒を買った

去年9月の楽天セールで、鉄棒を買いました。
懸垂機ではなく "鉄棒"
幸い部屋の天井が高いので高さの問題はクリアしたが、折り畳んでも部屋の中では邪魔である...

日々懸垂しています。
pixe.la

歯科矯正を始めた

元々口内には課題があって、つい先日2022/01/17 (月) に歯科矯正を始めました。
子供の頃にも矯正器具を入れていたことがあったので、痛みのトラウマがあったけれど、今のところは軽い頭痛くらい。
動いているか心配になるので、もう少し痛みがわかりやすくてもいいかなと考えられるくらい。

ヒゲ脱毛も始めた

12月の深夜に突然思い立ってヒゲ脱毛について調べて、6回コースを始めました。
元々ヒゲが濃い方ではないけど、ヒゲを剃る時の手間と肌荒れが気になっていた。
まだ1回しか受けていないのでなんともだけれど、受けた直後は快適だったので、回数をこなしたらいいのかもしれないです。
イメージよりは安くできるので、とりあえずチャレンジをおすすめします。

最後に

いつものあれです。
ご支援お待ちしております。

www.amazon.jp